2004年03月21日

京都の路地裏へ:勝持寺

さて、通算5回目、「桜」3回目の今回は、勝持寺(しょうじじ)を取り上げます。

勝持寺は、もともとは680年(白鳳8年)に修験道(しゅけんどう)の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が創建したのが始まりといわれています。
その後、791年(延暦10年)に、比叡山延暦寺を開いた最澄によって再興されました。
応仁の乱により、仁王門を除いてすべて焼失し、現在の諸堂は、すべて以後に再建されたものです。

平安末期に西行法師が勝持寺で出家し、庵を結び、桜を植えたというところから、その桜は「西行桜」と、勝持寺は「花の寺」と呼ばれるようになりました。

勝持寺は、京都の中では最も名の知れた「花の寺」の一つで、JR東海の1998年春のポスターにもなっていますが、気軽に押しかけるには、京都の街中からはやや不便なロケーションのせいか、さほど混んでいません。

その、西行桜を中心に勝持寺を見ていきます。


参道を上がるとすぐに仁王門が見えます。
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この仁王門だけは往時の状態を良く残し、仁王像もかなり痛々しいながらも古いままに今も立っています。

竹林などが雰囲気ある参道を登ると、いよいよ桜に包まれた勝持寺の境内へと入っていきます。
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桜の時期であれば、境内の中は、桜で溢れんばかりになっています。
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染井吉野を中心に、様々な種類の桜が見事に咲き誇っています。
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西行桜は、その中でも存在感溢れる、堂々たる桜です。
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もっとも、これは西行が植えた桜ではなく、その子孫(三代目)と伝えられています。

この桜にちなみ、短歌と俳句が残されていますので、勝持寺のパンフレットより引用します。


花見んとむれつつ人の くるのみぞ
あたらさくらの とがにはありける
 (西行法師)


地にとどく 西行桜したしけれ
 (虚子)


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西行桜の歴史は、桜を愛でる気持ちの歴史でもあるようです。この「歴史」は、次はどのような人によって彩られていくのでしょうか。 桜の楽しみ方は人それぞれ、多様なあり方があっていいと思います。桜にも種類が多々あるように。

ふと目を落とすと古びた灯籠がありますが、桜の華やかさとは裏腹に、散り行く桜やそれを目にする人々の運命を示唆しているものかもしれません。
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とはいえ、自分がこの灯籠のように年老いても、花見が当たり前のように行われている、そんな世の中であり続けて欲しいものだと思います。


−勝持寺の概要−
寺号:小塩山大原院勝持寺
別名:花の寺
宗派:天台宗
拝観料:400円
拝観時間:9:00-17:00
住所:京都市西京区大原野南春日町1194

−勝持寺への行き方−
阪急電車東向日駅から、阪急バス65系統(南春日町行)で、終点「南春日町」バス停下車、参道まで徒歩15分
・阪急電車桂駅から、京都市バス臨西2系統で「南春日町」バス停下車、参道まで徒歩15分
参道から2、3分登ると仁王門、それからさらに5分程度で不動堂に着きます。
隣の大原野神社から近道がありますが、この近道を経由すると、仁王門を通りません。
ラベル:京都
posted by karesansui at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 京都(洛西) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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