2005年05月27日

京都の路地裏で:泉涌寺雲龍院

51回目として、泉涌寺の塔頭にして「別格本山」とされている泉涌寺雲龍院(うんりゅういん)を取り上げます。

雲龍院は、正式には瑠璃山雲龍院といい、西国薬師如来四十番霊場にして、泉涌寺の写経道場として発展した塔頭です。
雲龍院は、寺伝によれば、1372年(応安5年)に後光厳天皇(北朝第4代)によって建立されました。また、同じ場所に1389年(康応元年)、後円融天皇によって龍華院が建立され、両院で如法写経が行われるようになりました。

以後、応仁の乱などでの焼失と再建を繰り返し、江戸時代初期には雲龍、龍華の両院が合併して雲龍院となりました。
現在の諸堂は後水尾天皇(当時は既に上皇)の援助で、1639年(寛永16年)以降に再建されたものです。

雲龍院は、苔の庭や本堂・竜華殿など、いろいろな見どころがありますので、それをいくつか見ていきたいと思います。



こちらは、庫裡へのアプローチです。
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参道には四季折々の草花が訪れる人の目を潤わせてくれます。
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鐘楼や鎮守社があり、また、特に、はねずの梅が有名です。
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本堂・竜華殿から表門を臨みます。
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庭は「玄関」であるが故にあくまでも簡素ですが、こちらにも梅が植えられていて、季節には鮮やかな花をつけます。

こちらは雲龍院の中でも重要な建物、霊明殿です。
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1869年(明治2年)に再建されたこの建物には、皇室の位牌が安置されています。
なお、手前の灯籠は徳川慶喜が奉納したとのことです。歴史は公武合体の方向には進みませんでしたが、決して皇室と徳川幕府が対立するものではなかったという事実の現れのように感じられます。


さて、雲龍院の庭園です。
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苔を主役に、石組と木々、そして草花が四季折々の顔を見せる庭です。

角度を変えて、庭園の写真をもう一度。
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おそらく、苔が鮮やかな6月あたりが一番良い時期になろうかと思います。
緑が多くて落ち着く庭園です。


また、あまり知られていませんが、雲龍院にも「悟りの窓」「迷いの窓」があります(源光庵の回をご参照願います)。
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上下に並べましたが、上が「悟りの窓」、下が「迷いの窓」です。
宗派が違うのに何故同じような構図になるのかは、良く分かりません。

雲龍院は、泉涌寺が奥まったところにあるせいか、とても静かでして、ゆっくりと苔庭の風情に浸れますし、写経(1000円・抹茶付き)をすることもできます。
また、御寺の別格本山らしく、霊明殿では皇室の位牌を祀っています。

珍しいところでは、大黒天像が台所にありまして、この大黒天像が「泉涌寺七福神」の一つとされています。
見落としのないようにしていただければと思います。

あまり一般には知られてはいませんが、かなり奥が深いお寺です。
訪れて、充分に堪能していただければと思います。


−雲龍院の概要−
寺号:瑠璃山雲龍院(泉涌寺別格本山)
宗派:真言宗泉涌寺派
拝観料:200円
拝観時間:9:00-16:30
住所:京都市東山区泉涌寺山内町36

−泉涌寺への行き方−
京都市バス202、207、208系統で「泉涌寺道」バス停下車、徒歩10分

雲龍院は泉涌寺の本坊からさらに奥へ徒歩5分弱で行くことができます。
タグ:京都
posted by karesansui at 00:20| Comment(2) | TrackBack(2) | 京都(東山) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トラックバックありがとうございました。
雲龍院はとても気に入って、何度も訪ねています。現役で使用中の台所にある、「走り大黒」など、ユニークでしかも清楚なお寺ですね。
Posted by 龍3 at 2005年05月27日 01:29
コメントありがとうございます。
> 龍3さん
新館からもトラックバックしました。
(ご覧の通り、本館の侘び寂び記事だけを保管してます)

雲龍院はなかなかいいところだと思うのですが、ちょっと遠くて最近足が遠のきがちです。
ので、涅槃画のついでにえいやっと行って参りました。

走り大黒は、愛嬌があっていいですよね。
Posted by karesansui at 2005年05月27日 01:44
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