2011年11月12日

京都の路地裏で「番外編」・清浄華院

今回の「番外編」は、第47回京都非公開文化財特別公開で公開された清浄華院(しょうじょうけいん)を取り上げます。

清浄華院はもともと、慈覚大師円仁が860年(貞観2年)に建立した禁裏内の道場が起源になっています。その後、後白河法皇によってこの道場が法然上人に下賜され、浄土宗の寺院となりました。
応仁の乱による荒廃もありましたが、豊臣秀吉の都市改造(寺を現在の寺町通周辺と寺之内通周辺に集めた等)によって移転し、現在に至っています。

清浄華院は浄土宗の寺であるにもかかわらず不動信仰があり(不動明王はもともと空海が日本に持ち込んだものであり、密教との関係が深い)、特別公開では泣不動尊像等、一連の不動信仰に関わる宝物等が公開されましたが、その一端で公開された庭園について触れたいと思います。


こちらが、清浄華院小方丈の庭「光明徧照の庭」です。
作庭者は小埜雅章氏で、浄土世界を表すそうです。
shojokein01.jpg
中央が阿弥陀如来と菩薩になり、周りに光が伸びているのを石組みで表現している、ということになりましょうか。

右手には、茶室「清華亭」が見えます。
shojokein02.jpg
茶室からは、庭の石組みを別の角度から見ることができるので、また違った印象を受けることになるでしょう。

左手は応接間でしょうか。
shojokein03.jpg
その下には龍のような石組みが見えますが、茶室側にあった石組みと対になって、阿弥陀如来と菩薩を守る守護神のような意匠かもしれません。
いずれにしても、現代的な趣向を浄土宗の教えを表す構図に持ち込んでいて、大変興味深い、面白い庭だと思います。


清浄華院はさほど公開頻度が高くなく、この庭や泣不動を見る機会はそうそうないかもしれません。
公開の折には一見の価値があるところだと思います。


2011年10月29日拝観(京都古文化保存協会主催・非公開文化財特別拝観)


−清浄華院の概要−
正式名称:清浄華院
宗派:浄土宗
住所:京都市上京区寺町通広小路上る北之辺町395

−清浄華院への行き方−
京都市バス3、4、17、37、59、205系統で、「府立医大病院前」バス停下車、徒歩5分

ラベル:京都
posted by karesansui at 10:52| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 京都(洛中) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。