2011年05月28日

若年寄の諸国で侘び寂び:雲樹寺

全国展開の21回目は、安来のサツキ寺として知られる雲樹寺(うんじゅじ)を取り上げます。

雲樹寺は、1322年(元享2年)に弧峰覚明禅師(国済国師、三光国師)を開山として創建されました。
弧峰禅師は、もともとは比叡山で受戒して天台教学を学んでいましたが、のちに禅宗を学び、中国(当時は元)に渡って修行したという経歴を持っています。
そして雲樹寺を開いた後、隠岐に流されていた後醍醐天皇が船上山で挙兵したときに招かれ、「国済国師」の号と「天長雲樹興聖禅寺」の額を賜ったり、後村上天皇の帰依を受けて「三光国師」の号を賜ったりしています。

元禄の頃に伽藍の大修理が行われ、併せて現在の庭園が整備されましたが、1820年(文政3年)に伽藍の大半が火災で焼失し、後に再建されて現在に至っています。

雲樹寺といえばやはりサツキの庭園であり、それを中心に取り上げたいと思います。


こちらが雲樹寺の「参道」です。
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一直線に伸びた姿が印象的です。
また、この参道にある四脚門は、創建当初の頃の建築であり、国の重要文化財に指定されています。

さらに奥へ行くとあるのが、「山門」です。
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額に書かれているのが、後醍醐天皇から賜った「天長雲樹興聖禅寺」の号になります。

方丈」、「開山堂」を正面に見たときもやはり、目に入るのはサツキ。
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普段は華やかという印象を持たない風景なのでしょうけれども、サツキの季節ならではの色合いではあります。

方丈や開山堂は、江戸時代末期の再建です。
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開山堂に収められている朝鮮鐘(国指定重要文化財)は、わが国最古の朝鮮鐘といわれ、表面に天女が2人浮き上がっている珍しいものです。

方丈前庭は、質素な苔庭になっています。
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それに対して、方丈の裏側にあるのが「元禄の庭」であり、サツキ寺の別名はこの庭からきています。
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とはいえ、サツキだけがあるというわけではなく、このように枯山水の庭になっています。
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色とりどりのサツキ、ツツジが4月下旬から7月まで、訪れる人の目を楽しませます。
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とはいえ、サツキだけに目を奪われることなく、隠れた石組みやさりげなく建つ伽藍にも、目を向けておきたいところです。
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このサツキの向こうに、創建当時の庭が隠れているかもしれませんので・・・。


この地域では清水寺が名高いのですが、清水寺から程近い雲樹寺も、サツキの季節であれば必見ではないかと思います。


−雲樹寺の概要−
正式名称:瑞塔山雲樹寺
宗派:臨済宗妙心寺派
拝観料:500円(方丈、庭園)
拝観時間:9:00-17:00
住所:島根県安来市清井町281


−雲樹寺への行き方−
・JR西日本山陰本線安来駅から安来市広域生活バス(イエローバス)観光ループまたは伯太(草野)=安来線で「雲樹寺入口」バス停下車、徒歩5分
タグ:島根
posted by karesansui at 22:10| 京都 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の地域 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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