2010年05月23日

若年寄の諸国で侘び寂び:定勝寺

全国展開の16回目は、木曽三大寺の一つ、大桑村の定勝寺(じょうしょうじ)を取り上げます。

定勝寺は、1430年(永享2年)に、木曽家第十一代の親豊によって創建されました。その後、2度の洪水による流失の後、1598年(慶長3年)に、当時木曽の代官を務めていた犬山城主・石川貞清によって現在の本堂などが移築されました。

1880年(明治13年)には明治天皇の行在所となり、近年は小口基實氏によって庭園が整備され、現在に至っています。


定勝寺は、その歴史ある建物と庭園のそれぞれが見所だと思いますので、それぞれ取り上げたいと思います。


須原宿の街道に面して、参道があります。
joshoji01.jpg
この参道脇や山門近くには桜があり、春は桜の名所としても知られるようになっています。

そして、こちらが「山門」です。
joshoji02.jpg
この山門は桃山時代の復興の際に移築されたもので、国指定重要文化財となっています。
どことなく、古びた落ち着きを感じさせる佇まいです。

本堂」もまた、国の重要文化財に指定されています。
joshoji03.jpg
ところで、本堂の真ん中にある張子の象は、お釈迦様の生誕を祝う「お花まつり(いわゆる灌仏会)」の際に行列の中心となるものです。

庫裡」は、京都でもなかなか見ない堂々たるものです。
joshoji04.jpg
中の黒ずんだ柱が歴史を感じさせてくれます。


庫裡の前にも庭があります。
joshoji05.jpg
定勝寺というと、どうしても鶴亀庭園に目が行きがちですが、定勝寺は鶴亀庭園以外にも庭園があります。

その一つが、「書院庭園」です。
joshoji06.jpg
池泉観賞式の庭園で、四季折々の自然を味わう、枯山水の鶴亀庭園とは趣向が違うものです。
joshoji07.jpg
joshoji08.jpg

額縁見立てにすると、その美しさが一際引き立ちます。
joshoji09.jpg


とはいえ、定勝寺の主庭はやはり、「鶴亀庭園」になろうかと思います。
joshoji10.jpg
折鶴を模った石組はいかにも古風ですが、実際には2002年の作です。

定勝寺の建物の多くが桃山時代の移築であることは、この庭園を桃山風に仕立てている理由の一つなのでしょう。
joshoji11.jpg
joshoji12.jpg
石橋など、いかにもそれらしい意匠が見られます。

ところで、鶴亀庭園は、「羅漢の庭」と呼ばれる遊歩道を通って、四方から見られるようになっています。
joshoji13.jpg

背後に回ると、亀石組もその形が鮮明に見て取れます。
joshoji14.jpg
構図を変えてみると、また違った印象を受ける庭であるような感覚を受けます。

そして、羅漢の庭もまた、心が落ち着く空間です。
joshoji15.jpg

こちらの庭も整備されて10年ほどですが、羅漢にも苔がついてきて、徐々に味わいが出てきているように思われます。
joshoji16.jpg


定勝寺は須原の地域のお寺として根付いていて、木曽三大寺としての威厳といったものはあまり感じませんが、そこにある歴史は間違いなく数百年遡るものです。
庭ともども、地域に根付いた伝統性も是非味わってみたいものです。


−定勝寺の概要−
正式名称:浄戒山定勝禅寺
宗派:臨済宗妙心寺派
拝観料:300円
拝観時間:8:00-17:00
住所:長野県大桑村須原831-1


−定勝寺への行き方−
JR東海中央本線須原駅から徒歩10分

タグ:長野
posted by karesansui at 23:15| 京都 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の地域 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/150826626
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。