2009年03月29日

京都の路地裏で「番外編」・妙光寺

今回の「番外編」は、2009年の「京の冬の旅」で特別公開されてた妙光寺(みょうこうじ)を取り上げます。

妙光寺は、1285年(弘安8年)に覚心禅師を開山として創建されました。妙光寺は、南北朝時代に二度、三種の神器が置かれたことがあり、今でも復興された「神器の間」を持っていて、南朝の勅願寺に指定されたこともあります。
また、覚心禅師は虚無僧で有名な普化宗(現在は宗派としては存在しない)を伝えたことでも知られ、禅師が居とした興国寺(和歌山県日高郡由良町)は普化宗の本山としての役割もありました。

応仁の乱に巻き込まれて一度は荒廃しましたが、江戸時代に入って豪商・宇它公軌によって再興されました。その後、幕末に勤皇の拠点となったため、新撰組から焼き討ちされ、さらに廃仏毀釈とその後の風水害が追い討ちをかけて、完全に荒廃してしまいました。

近年になって、妙光寺の本山で、もともと風神雷神図(当初は妙光寺に収められたものが、後に建仁寺に移った)で強い縁のあった建仁寺が、妙光寺の再興に乗り出して現在に至っています。


妙光寺には、近年の再興時に造られた庭園がありますので、それを見ていきたいと思います。


妙光寺の「玄関」です。
myokoji01.jpg
瓦の新しさが、このように整えられたのがつい最近であることを伺わせます。

そして、こちらが妙光寺の「方丈南庭」です。
myokoji02.jpg
二つの石で現世と彼岸(あの世)を表す、とても抽象的な庭です。
とても、禅宗らしい題材だと思います。
本当に小さな庭なのですが、なかなか飽きさせない深い味わいがあります。

このように角度を変えてみると、低い塀の向こうに洛西の山並みが見えます。
myokoji03.jpg
周囲の風景を借景として取り込めばまた見方が変わるのは、枯山水の一つの魅力ではないでしょうか。

中庭」です。
myokoji04.jpg
見るからに新しい庭ですが、これから時が経って徐々に、このお寺とともに馴染んでいくのだと思います。


新しい一歩を踏み出した妙光寺を、これからも機会あるごとに見ていきたいと思わせるところでした。


2009年1月24日拝観(第43回京の冬の旅・非公開文化財特別公開)


−妙光寺の概要−
宗派:臨済宗建仁寺派
住所:京都市右京区宇多野上ノ谷町3


−妙光寺への行き方−
京都市バス8、特8、10、26、59系統で、「福王寺」バス停下車、徒歩8分
京福電鉄(嵐電)北野線宇多野駅から徒歩15分


ラベル:京都
posted by karesansui at 10:39| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 京都(洛西) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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