2008年09月23日

若年寄の諸国で侘び寂び:摩訶耶寺

全国展開の六回目は、浜名湖の西北にある古刹、摩訶耶寺(まかやじ)を取り上げます。

摩訶耶寺の寺伝によれば、726年(神亀3年)に行基によって創建された、ということですが、行基自身がここまで来たかは別として、ここからさほど遠くない豊橋にある普門寺が翌727年(神亀4年)に創建されていることからすれば、この当時この地域では、寺を創ることが一つの流れとしてあったのかもしれません。

創建後一度現在地の近くに場所を移してから、さらに平安末期に現在地に移りました。その移転のしばらく後に作庭されたとされているのが現在の摩訶耶寺庭園です。
その後、武田氏の兵火で伽藍が焼けましたが、1632年(寛永9年)に本堂が再建されて現在に至っています。

摩訶耶寺といえばやはり庭園が随一のみどころであり、摩訶耶寺まで行ったからには庭園を存分に味わうべきだと思います。


こちらが「本堂」です。
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前述の通り江戸時代初期の建築で、内部には静岡県指定重要文化財の阿弥陀如来像と、国指定重要文化財の不動明王像、千手観音像があります。これらもまた、この古刹の長い歴史を物語るものですので、庭園を見る前に是非じっくりと見ておきたいものです。


こちらが「摩訶耶寺庭園」です。
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池泉回遊式の庭園で、学術調査によれば1240年頃(鎌倉時代初期)に作庭されたとされており、この時代や少々遡った平安時代末期の様式をよく遺しているとされています。

歩いて巡れば、庭園は様々に表情を変えます。
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力強い石組と優美な曲線の融合は、日本の古庭園の中でも随一といえるものだと思います。

それこそ、池泉回遊式庭園という庭園の様式そのものに対する見方までも変わってしまうような、素晴らしい庭園だと思います。
日本庭園が好きな方であれば、必見の庭でしょう。


−摩訶耶寺の概要−
正式名称:大乗山宝池院摩訶耶寺
宗派:高野山真言宗
拝観料:300円
拝観時間:9:00-16:30
住所:静岡県浜松市三ヶ日町摩訶耶421


−摩訶耶寺への行き方−
天竜浜名湖鉄道三ヶ日駅から徒歩35分、レンタサイクル15分
東名ハイウェイバス三ヶ日バスストップから徒歩10分

タグ:静岡
posted by karesansui at 21:25| 京都 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他の地域 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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