2005年12月11日

京都の路地裏で:建仁寺

60回目は、建仁寺(けんにんじ)を取り上げます。

建仁寺は、臨済宗建仁寺派の大本山で、創建は1202年(建仁2年)、開基は鎌倉幕府二代将軍源頼家、開山は禅を初めて日本に伝えた栄西禅師になります。
寺号は、当時の年号から採り、当時、如何に栄西禅師が時の権力者と近しい関係にあったかを物語っています。

創建当初は天台・密教・禅の三宗兼学の寺でしたが、十一世住持の蘭渓道隆が臨在禅の道場に改めました。

その後、数々の兵火に堂宇が焼け、建仁寺が再興されたのは安国寺恵瓊によってでした。
安国寺恵瓊は、安芸国守護武田氏の一族でしたが、幼少の頃に一族が滅び、広島の安国寺(現在の不動院)で修行していました。その後東福寺に入って修行し、安国寺の住持となりました。
後には東福寺の住持になり、退耕庵を再興したりしていますが、何故か建仁寺の方丈再建も安国寺恵瓊が行っています(当時は、現在のような宗派の違いはあまりなかったものと思われます)。

安国寺恵瓊はご存知の通り関が原の合戦で敗れて斬首されますが、その後も伽藍の再興が行われ、方丈は室戸台風の折に倒壊したものの、何とか復旧されて現在に至っています。

以下、建仁寺の方丈庭園などを見ていきます。


こちらが、方丈前庭です。
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大雄苑」と呼ばれる枯山水で、法堂を借景にしています。
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禅寺本山の方丈らしく、簡素で飾りのない庭です。
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建仁寺方丈庭園のちょっと変わっているところは、方丈から茶室・東陽坊(後述)まで、方丈の西側から降りて歩いていくため、このように地面の目線からの庭園を味わうことができることです。
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石組も、上から見るのと横から見るのとでは、受ける印象が大分異なります。


こちらが茶室・東陽坊です。
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1587年(天正17年)に豊臣秀吉が催した北野大茶会において、千利休の高弟・真如堂東陽坊長盛が担当した副席と伝えられています。

茶室は移築が簡単なために、かえって流転しやすいものですが(例えば、織田有楽斎好みの国宝茶室・如庵)はもともと建仁寺塔頭正伝永源院近くにありましたが、東京・三井家に移り、現在は名鉄犬山ホテルの敷地内にあります)、この東陽坊もあちこちを移転し、最終的に現在地に落ち着いたものです。

この茶室を囲う垣が、「建仁寺垣」になります。


こちらは方丈北庭です。
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こちらも、小さな堂を囲うように木々があるだけの、簡素な庭になっています。


本坊裏の庭園「潮音庭」です。
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書院と渡り廊下に囲まれている庭園で、どの方向から見ても良いように石組が造られています。

この通り、苔と石組が主体の、あくまでも簡素な庭です。
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同じく本坊裏にある「○△□乃庭」です。
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案内板によれば、椿、盛り砂(分かりにくいですが、一番奥の砂がやや高く盛られた部分です)、古井戸がそれぞれ○、△、□に見立てられているとのことです。
禅宗寺院らしい禅問答の庭で、見ていてなかなか考えさせられるところがあります。

こちらは坪庭です。
kenninji10.jpg
こちらもまた、前述の○△□乃庭と同様、具象というよりは抽象の庭で、何かを受け止めようとすれば自ずと読み解きのいる庭ではありますが、単に眺めていてもなかなか風情がある庭ではないかと思います。


建仁寺では、他には法堂にある小泉淳作画伯の天井画(雲龍図)、橋本関雪画伯の襖絵、有名な俵屋宗達の「風神・雷神図屏風」の複製品などを見ることができます。
そして、歩いてすぐのところに花見小路があるという絶好の観光スポット・・・のように思われますが、観光シーズンでも混むことのない、静かなところです。
清水や祇園商店街の人込みに厭いたときに、「静」を求めるのもなかなか趣きあることではないかと思います。


−建仁寺の概要−
寺号:東山建仁寺
宗派:臨済宗建仁寺派(大本山)
拝観料:500円
拝観時間:10:00-16:00
住所:京都市東山区大和大路通四条下ル四丁目小松町584

−建仁寺への行き方−
京都市バス80、202、206、207系統で「東山安井」バス停下車、徒歩5分
京阪電車四条駅から徒歩8分
阪急電車四条駅から徒歩11分
タグ:京都
posted by karesansui at 23:56| 京都 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 京都(洛中) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
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Posted by makoto at 2006年02月07日 10:06
コメントありがとうございます。
> makotoさん
大変申し訳ございませんが、そのような申し出は全てお断りさせていただいておりますので、ご承知置きの程、お願い申し上げます。
Posted by karesansui at 2006年03月01日 01:00
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