2008年06月29日

京都の路地裏で「番外編」・金戒光明寺方丈

金戒光明寺の方丈は、もともと一般公開している建物ではありませんでしたが、宗祖法然上人800年大遠忌を記念して「紫雲の庭」(リンク先pdfファイルにつき要注意)が作庭されて以来、毎年5月の連休中と11月に期限を定めて公開するようになっています。

今回、方丈と紫雲の庭を見ることができましたので、紹介する次第です。


こちらが「紫雲の庭」のうち「幼少時代 美作の国」にあたる部分です。
shiun01.jpg
石組のうち右側が法然上人(勢至丸)の誕生を、左側が出家して修行を始めた勢至丸を表します。

続いてこちらが、「修行時代 比叡山延暦寺」になります。
shiun02.jpg
こちらは、勢至丸が比叡山に入って皇円阿闍梨のもとで修行し、次いで18歳で源空と名を改め、叡空のもとでさらに修行に励む姿を表現しています。

最後に、「浄土開宗・寺門興隆」です。
shiun03.jpg
浄土宗の開宗と開宗直後の歴代の重要な上人、そして浄土宗が発展していく様を描いています。

さすがに、宗教の成り立ちと興隆を描く庭だけあって、派手さは感じない庭です。
shiun04.jpg
内容は具体的であるものの、石の表現は具象的というよりは抽象的で、解説なしにはなかなか理解できない部分ではないかと思います。

これらの庭を別の角度から眺めてみると、先ほどの説明がうそのように、別の庭に見えます。
shiun05.jpg
これもまた、一つの楽しみといえるのではないでしょうか。


「紫雲の庭」の周囲もまた庭園であり、回遊して楽しむことができます。
shiun06.jpg
あるところは池泉で緑溢れる庭、あるところは枯山水と、それぞれに趣向が凝らされています。

また、庭園内には、このように茶室もあります。
shiun07.jpg

茶室周りの庭は、また他の場所とは違った風情です。
shiun08.jpg
shiun09.jpg
この方丈庭園は、場所によって庭の見せる表情が違います。この多様性が、この庭の最大の魅力と言えるのではないかと思います。


静寂の中でバラエティーに富む庭園をじっくりと鑑賞するというのは無上の喜びではないかと思います。
山内の紅葉や新緑と共に、是非味わってほしい庭園だと思います。


2008年4月30日拝観(春の庭園特別公開)


−金戒光明寺の概要−
寺号:紫雲山(くろ谷)金戒光明寺
宗派:浄土宗
拝観料:600円
拝観時間:9:00-16:00
住所:京都市左京区黒谷町121

−金戒光明寺への行き方−
京都市バス32、93、203、204系統で、「岡崎道」バス停下車、徒歩10分
・京都市バス5、32、57、93、100、203、204系統で、「東天王町」バス停下車、徒歩15分
タグ:京都
posted by karesansui at 11:56| 京都 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 京都(洛中) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/101789404
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。